秋田杉工芸品の酒器をご紹介したときに少し触れた、「日本酒の日」の由来について、諸説あるので今日はその他の説についてもご紹介します。
新米での酒造りがスタートするのが10月で、「酒造年度」と呼ばれる、酒造における季節の区切りも、10月1日から始まっていました。現在の酒造年度は7月スタートですが、昔ながらの10月1日が由来とされているようです。
ちなみに、現在の酒造年度が7月になったのは、10月より前に酒造りを始める酒蔵が増えてきたためです。その要因としては、酒造りの技術の進歩や、早く収穫できる品種が登場したことなどが挙げられます。
さらに、10月の異称としても知られる「神無月」が転じた「醸成月(かみなしづき/かみなんづき)」という名称も、新酒醸造の月を意味すると言われています。
10月1日は過ぎてしまいましたが、由来を知るとより日本酒が楽しめそうですね。日本酒の歴史に思いをはせながら、お気に入りのうつわで日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
写真:酒器セット(大館工芸社)
□西武池袋本店7階(北B2) くらしのぎふと