今回は三重県伊賀の地酒「義左衛門」「若戎」でおなじみ、若戎酒造の久保さんにインタビューいたしました。若戎酒造の特徴や、久保さんおすすめの一本などをお伺いしました!
風車のある地で、風通しの良い社風
日本最大級の風車群が立ち並ぶ「青山高原」。我々若戎酒造はその麓に蔵を構え、清涼感ある風が吹き抜けるがごとく風通しの良い会社です。MK-1・MK-3・MK-5・MK-7・MLA-12を中心に、とにかく沢山の三重県酵母を使用し、その酵母特性に合わせた綿密な酒質設計と徹底した品質管理を行っています。
全国でも有数の風の通り道である青山高原には、高さ80メートルもある風車が60基も立ち並んでおり圧巻の光景です。ブォンブォンと回る風車を真下から見ることもできますので、近くまで来られた際にはぜひご覧になってみてください。怖いくらい迫力がありますよ!
純米大吟醸での金賞受賞
若戎酒造のお酒の中で、私のおすすめは「純米大吟醸 義左衛門 金賞受賞酒」です。毎年5月に行われる全国新酒鑑評会は約800本が出品され、その内約200本が金賞を受賞しました。その200本のうち約30本が純米大吟醸で、金賞を受賞したお酒がこちらです。三重県産山田錦を使い、味わいはしっかり濃厚。粘度も高くトロッとしているのですが、後味にはキレがあります。この濃厚さとキレのバランスの良さは、私は奇跡だと思っております!
我々は三重県の「もの」にこだわり、三重県産米・三重県酵母を全ての酒造りに取り入れ、三重県の伊賀の蔵元でないと味わえないお酒を追求しています。また、自社精米・自社井戸・自社酵母培養・ビン燗火入れなど手間もコストも惜しまずに、常に品質本位でお酒造りと向き合っています。そんな若戎酒造のお酒を、ぜひご賞味くださいませ。