今回は能登の地酒「竹葉」でおなじみ、奥能登の酒蔵・数馬酒造の府中さんにインタビューをいたしました。数馬酒造のこだわりや、おすすめの一本などを伺いました。
能登の地の酒蔵として
数馬酒造は明治2年に創業、杜氏制に頼らない酒造りの体制を構築しています。社員である製造責任者と信頼しあう蔵人同士が意見を出し合い、能登の地で育まれてきた技術を若い世代へ継承しながら常に挑戦を続けています。世界農業遺産に認定された美しい能登の自然を次世代に繋ぐため、水田造りからの酒造りに取り組んでおり、耕作放棄地を再生させ酒米を栽培し、その米で酒造りを行っています。
おすすめは「好きになったきっかけ」
その中でも私のおすすめの一本は「竹葉 能登大吟」です。こちらは個人的に大好きなことはもちろん、私が日本酒を好きになったきっかけのお酒でもあります。能登産の酒米「石川門」を使用しており、少し辛口で旨みのある味わいが特徴ですね。大吟醸酒なのですがフルーティーな香りが穏やかで、食事に合わせやすいと思います。私がはじめて飲んだ時の「日本酒っておいしいな…」という感覚を、ぜひ皆さまにも味わっていただけたら嬉しいですね。
2020年の酒造りより、使用する原材料の調達において能登産100%を達成しました。これにより酒造りにおける原材料の米、水がすべて能登産となりました。酒造りは自然の恵みによって営まれ、能登の地で生きる酒蔵として、持続可能な環境にしていくことは私たちの使命だと考えています。