今回は清酒「柏露」でおなじみ、柏露酒造の吉澤さんにインタビューをいたしました。柏露酒造のこだわりや、吉澤さんおすすめの一本などを伺いました。
柏露酒造の歴史
柏露酒造の創業は1751年です。1882年に越後長岡藩主であった牧野家の酒蔵を譲り受け、同家の家紋「三つ柏」を使用した銘柄「柏露」を継承しました。「多くの人に喜ばれる美味しいお酒を造る」という姿勢を貫いてまいりました。ここ数年は若手や女性の採用も増えており、20代社員が造りにも携わっています。まだまだ勉強中の者も多いですが、とても活気のある酒蔵です。
努力を実らせた杜氏
「今だからこそ原点に戻り、更なる美味しいお酒を追求する!」と立ち上がり、柏露酒造杜氏に任命されたのが現在の杜氏である野田晋一郎です。野田杜氏は人一倍酒造りの勉強をし続け、2019年に念願だった杜氏の夢を47歳で掴んだ努力家です。「一、麹・二、酛・三、造り」と言われるように、当たり前の事ではありますが、麹造りに最も気を使い醸しています。
おすすめは米からお酒を造った一本
柏露酒造ではさまざまな種類のお酒をつくっておりますが、その中でも私の一番のおすすめは、「柏露 純米吟醸 五百万石 無濾過生原酒」です。こちらは蔵人が作った特別栽培米の五百万石を使用しており、まさにお米から酒造りをしていると言えます。火入れを行わず、しぼりたてをそのまま瓶詰めした無濾過生原酒ですので、フレッシュさとお米本来の旨みをお楽しみいただけます。度数が高いので、飲み方はロックもおすすめです。香りはそのままに、飲みやすさが増しますよ。
柏露は越後長岡藩主から譲受された、歴史のある銘柄です。銘柄名の「柏露」や「三つ柏家紋」に使われている「柏の葉」は、代々繁栄の象徴とされています。ご自宅用として味わいを楽しむ事はもちろんですが、ぜひ結婚式や開店祝などのお祝い事にもご利用いただければ幸いです。