今回は、銘酒「山丹正宗」でおなじみ、愛媛県今治市にある株式会社 八木酒造部の代表取締役社長、八木伸樹さんへのインタビューの後編です。酒蔵のある地域や、八木酒造部のこれからについてなどを伺いました。
瀬戸内海の絶景と「焼き鳥」
私どもの地元には、今治市と広島県尾道市を結ぶ「しまなみ海道」があり、自転車で渡れることから、世界中からサイクリストが集まってきます。眼前に瀬戸内の海と小島が広がる景観は圧巻で、自転車をこぐ疲れも忘れ、どこまででも行けそうな気になります。その橋の下の来島海峡は潮の流れが速いため、身の締まった美味しい鯛が獲れることで有名です。刺身はもちろん、焼き、煮つけ、鯛めしなど、上品な白身に日本酒が良く合います。また、今治市は焼き鳥屋さんが多い街です。今治の焼き鳥は炭火ではなく鉄板で焼くスタイルで、身のついた皮をパリパリに焼き、甘辛いたれをかけて食べます。隣町の松山市には、日本最古の温泉「道後温泉」もあり、汗を流しての一杯はまた格別です。
杜氏の世代交代
今季の造りから、杜氏が世代交代します。10年以上酒造りを主導してきた村上杜氏が後進の指導役に回り、新たに石田杜氏が製造責任者として酒造りを担います。伝統の技を継承しつつも新しいアイデアをどんどん取り入れ、より良い日本酒を探求してまいります。これからの「山丹正宗」も、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
瀬戸内海の絶景、温泉、鉄板の焼き鳥、そして美味しいお酒。今治は日本酒好きにはたまらない場所なのだと感じました。
10月19日(火)まで 、西武食品館地下1階(中央B7)=スイーツ&ギフト 酒売場におきまして、八木酒造部の販売会を開催中です。
※20歳未満の方の飲酒は、法律により禁じられています。