今回はスパイス文化を発信し続ける「東京スパイスハウス」の店主、川久保美希さんへのインタビュー後編です。スパイスの出会いなどに迫っていきます。
興味が無かったスパイスとの出会い
私は結婚するまで、全然スパイスに興味は無かったんです。ただ稼業なものですから。料理なんて全然好きではなかったんですけど、必要にかられているうちに・・・という感じですね。当時はカレーの本やスパイスの本なんてあまり無かったので、漢方薬の本で勉強をしました。なのでほかの人よりもスパイスの効果をうたってしまい話が長くなってしまうんです(笑)。昔は海外まで足を運んで、作っている人や状況を見て、その場で仕入れたりしていました。今はインターネットや電話で注文すればすぐ届いてしまうので、向こうに行くきっかけが無くなっていましたね。
40年の節目で中野に移転
主人が始めたころは知り合いの築地の唐辛子屋さんに`そのうちスパイスが流行るよ`と言われたそうです。もう40年以上前の話ですね。やっとカレーを通じて、世の中にスパイスが出はじめてきて、ようやく幕開けかなと思っていたら主人が亡くなったんです。二人でやっていたのが一人になったので、本当に大変でした。お店は荻窪から、ここ中野に移転したばかりです。ここのイメージはロンドンのスパイス屋なんです。何でかというと、ただ格好良いから。ここはスタイリッシュにいこうかと思いまして(笑)
カレーをはじめ、料理には欠かせないスパイス。今後はカレー区でもスパイスに関する特集をしていきたいと思います!
■インタビューの前編はこちらから